売上はどっちのモノ？

ここで口コミから脱線して、ターボセルの売上に纏わるニガイ思い出があります。
私が勤めていた総合小売業、大型スーパーでの化粧品売り場では、スリムウォークとかメディキュットも扱っていました。

スリムウォークって、ソックスだけじゃなくて、補正パンツとかシェイプキャミソールもあったんですよ。

で、ある日。
化粧品売り場の売り上げに、18,000円というトンデモない値段が上がっていました。
カテゴリーは健康雑貨。
スリムウォークとかのところ。

何がそんなに売れたのか？
商品点数１点。
えっ？　１点で18,000円?!

確かに化粧品の中には20,000円のクリームもありますし、美容家電は30,000円のナノスチーマーとかもありますけれども…

健康雑貨で１点18,000円なんて商品はナイ。
そこで、単品売上リストという、商品名と売れた個数が分かるレポートを確認すると、「ターボセル」ってある。

その時一瞬、私の頭の中は？がいっぱい。
あれ？　ターボセルって何だ？
ターボセル？　ターボセル…？

あっ、スレンダートーン(腹筋をブルブルするマシーン)とか骨盤シェイプチェアとかの所で売っている、スパッツみたいなやつだ！

大型スーパーのカテゴリー分けって、働いている現場の人間でも不思議に思うくらい複雑なんですね。
一見健康雑貨のようなこれらのグッズは、「通販型商品」通販で人気の商品をセレクトしたジャンルということで、化粧品売り場ではなく、「住まいと暮らし」の売り場で扱っていました。

そう、他の部署の売上のはずなのに、本部で商品マスターを作成する時に何を間違えたのか、化粧品売り場の商品として登録してしまったんです。
さらに不可解なのは、ターボセルにはショート丈とロング丈とかあるのに、ロング丈だけが化粧品売り場の扱いで、他はちゃんと他部署の扱いになっている。

自分の所の売上予算が、ターボセルのおかげで達成しているけれど、これ、ちゃんと向うの担当者に報告した方がいいかな？

あの、スミマセン、ターボセルが化粧品売り場の商品として登録されているのがありましてですね、ウチの売上で計上されてしまっているのですが…

(担当さん)「なっにぃー！！」

わっ、私が悪いわけじゃないんだからねっ。

それだけ売上予算の達成って、売り場担当者にとっては死活問題。
ボーナス査定にも響きます。

高額商品って、色々な意味でコワイわよ。

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まだまだ人気？　ターボセルの口コミって？